これからの日本人:教育論(バカンスまとめ1)

2007-02-02 : , , : minorio : 37 views

バカンスの間に考えたことを少しまとめておこうと思う。

まずは教育について。

歴史に学ぶところ、国が繁栄するためには、その時代の花形となる産業において世界シェアを取ることが必要だ。20世紀後半における日本の成功は、結局のところ製造業において世界のトップの座を勝ち得たことによってもたらされたのだと思う。

いま、時代の主役となる産業は製造業から情報産業へ(モノからシステムへ)と移行しつつあるように思う。だとすると、日本が現在の繁栄を維持するためには情報産業でも世界シェアを獲得する必要があるが、そのためには日本人は今まで以上に外の世界のことを知る必要がある。

というのも、モノは言語や文化などの違いを越えて汎用性を得やすい性質がある一方、システムはより言語依存的であり、国や地域によってそれぞれ好まれるやり方が異なるからである。

戦後の産業の中心が製造業だったことは、恐らく日本人にとってラッキーだった。日本独特の考え方や社会のあり方が、高性能な製品を生み出すことに有利に作用し、その製品はそのまま世界中に受け入れられた。

しかし、システムは文化そのものである。そして日本は文化的に非常にユニークである。日本的なシステムをそのまま持って行ったのでは世界に受け入れられることは難しいだろう。言葉の壁だけでなく、他の人びとのことを文化レベルでより深く理解しなければ、世界中で喜ばれるシステムを生み出すことはできないものと思われる。

よって、なによりもまず世界のことを知らなくてはならない。

そこで、「優秀な若者はどんどん海外へ行かせるべし」。具体的には

・留学のための奨学金制度を立ち上げる(政府レベル)
・留学生が現地での生活に溶け込みやすくするための支援機関を立ち上げる(政府レベル)
・単位の交換を可能にするため、各国の主要大学との間で提携を結ぶ(大学レベル)
・国内で海外留学経験者を積極的に雇用し、活用する体勢をつくる(事業者レベル)

などの手を打つというのはどうだろうか?

海外の文化を身をもって理解した上で、日本独自の工夫をこらすことにより、世界シェアを取れるようなシステムを生み出していく必要がある。

過去50年の間に得た成功のノウハウだけでは、これからの50年を生きることはできない。製造業と情報産業との性質の違いを認識した上で、情報産業でも世界に存在感を示していくために必要な人材を育てるべく、教育改革をすぐにでも始める必要があると思う。

ちなみに、ヨーロッパ圏内では以前から「エラスムス」という交換留学の制度があり、多くの学生が国境を越えて学んでいる。滞在先での支援の仕組みも整えられていて留学に伴う様々な生活上の困難はかなり軽減されている。日本人はこうした仕組みの恩恵を受けられないため自力で切り開いて行く必要があり、けっこう苦労しているように見受けられる。また、限られた留学期間中により有意義な体験を得るためにも、こうした支援の仕組みは重要だと思う。

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